こんにちは。元キャバクラ店長のマツケンです。
キャバ嬢にはいろんな営業方法があります。なかでも、
- 色恋営業…疑似恋愛する接客。
- 友達営業…友達のような接客。
- 本彼営業…本当の彼氏だとお客さんに思わせる接客。
- 枕営業…セックスを餌にお店に来させる接客。
あたりが有名な営業方法だと思います。
人によっては、そこにオラオラ営業や妹営業などを合わせ技で使ったりするようですが、最近はファン営業という営業方法を使うキャバ嬢も増えてきています。
従来の営業法である色恋や枕といった営業のやり方で、お客さんを長くお店に来るように引っ張るのはなかなか難しいですよね。
特に色恋だけでお客さんをひっぱると、彼氏気取りな発言を増えてしまった…と言った失敗談はよく聞きます。
今回は、アイドルを応援するファンのような関係をお客さんと築くファン営業の秘訣について紹介したいと思います。
ファン営業ってどんな営業方法なの?
ファン営業とは、その名の通りお客さんを自分のファンにする営業方法の事を言います。
キャバ嬢のファンになってもらう事について、なかなかイメージしにくいって人もいるかもしれませんが、アイドルグループにハマっている男性像をイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。
アイドルを応援している人の中には、総選挙で1位になれるように投票権のついたCDをたくさん買って応援する人がいますよね?
中には、CDの投票権に数百万円つぎ込むファンもいます。
そうやって大金を使ってアイドルを応援するファンは、アイドルから直接的な見返りは得ていません。
何が目的で応援してるのかというと、応援しているアイドルが今よりも芸能界で人気が出ることを純粋に応援しています。
その気持ちをキャバクラ業界で置き換えるなら、応援しているキャバ嬢がお店の中でナンバーワンになる事=見返りになります。
キャバ嬢と付き合う事や、セックスがしたいと考えてお金を使った分の見返りを求めるのではなく、キャバ嬢が持っている考え方・夢・生き方を「応援したい・支えたい」と思わせる営業方法。
それがファン営業なんです。
友達営業は、たくさんのお金を使ってもらいにくい
友達営業は友達感覚でお店にきてもらえる為、あまり女性らしさを出さずに接客できるというメリットがありますが、デメリットもあります。
というのも色恋営業と違って、この子に今すぐ会いたい!という気持ちやこの子を振り向かせたい!という気持ちがそんなに強く湧いてこない為、
- そんなに頻繁にお店にこない
- そんなにたくさんお金を使わない
- ほかに本命のキャバ嬢ができると、お店に来なくなる
というキャバ嬢のセカンドポジションに落ち着いてしまうというデメリットがあります。
「キャバクラは副業だからそれなりに稼げればいいや」という気持ちなのであれば、友達営業のお客さんばかりでも大丈夫ですが、キャバ嬢としてもっと売り上げをあげたい、ナンバーに入りたい、今よりも稼ぎたいという気持ちがあるなら、最初から全てのお客さんに対して友達営業を使うのはとても勿体ないです。
ファンになってもらうためにすべきこと
とはいえ、お客さんを自分のファンにするのは簡単な事ではありません。
ファン営業を成立させるには、お客さんの中にある、「自分が見つけたダイヤの原石を育てたい」というプロデューサーのような感情を、うまくくすぐる必要があります。
ファン営業を成功させるために大事なポイントについて、順番に説明していきます。
ファン営業をするなら週5は出勤した方がいい
いつお店にいるかもわからない、不規則な出勤の仕方は「会いたいな」と思ってもその日いるか分からず、本来ならば指名になるはずのお客さんをみすみす逃してしまう事になります。
ファン営業をしているキャバ嬢の共通点は、お店をサボらずに規則的に出勤している事です。
副業ワークで週3しか出勤していない子と、週6で出勤してキャバ専業で本気を出している子なら、後者の方が本気で頑張っているように見えます。
いつお店にいっても会えるという状況を作る事が、ファン営業をする為にはとても大事な基本テクニックなんです。
将来の夢に男は弱い
どんな理由でキャバ嬢を始めたのかを、お客さんに正直に話す必要は全くありません。
こんな返事を返していたら、どんなに顔が可愛くても不利です。
「どうしてキャバ嬢を始めたか?」という質問には、100パーセント嘘でも大丈夫なので、なるべく明るい夢のある返事をした方がいいです。
応援したくなるキャバ嬢には、夢というエピソードは必須だからです。
といった、向上心が感じられる理由にお客さんは弱いんです。
女を売るのではなく、人間力を売る
色恋接客は男性の下心をくすぐり、「脈があるかも」と勘違いさせながらお金を引っ張る営業テクニックです。
色恋営業をすると最初の瞬発力は凄まじく、めちゃくちゃお店にきてくれますし、口説く為にお金もたくさん落としてくれます。
その上、あばたもえくぼという言葉があるように、キャバ嬢に恋をしている状態の男性は、ちょっとのミスやおバカな発言も「可愛いからオッケー」と許してくれます。
色恋営業はすべてのキャバ嬢が最初に使う営業法です。
しかし、メリットばかりではありません。
投資した分を返せといずれはお客さんから迫られる事になりますし、色恋にはまったお客さんは、お気に入りのキャバ嬢がお店で人気になる事を嫌がります。
自分は彼氏なんだと思い込んでしまうお客さんも中にはいる為、ちょっとラインを返してないだけで鬼のような連絡がきたり、お客さんが粘着質なストーカーに発展してしまう事もあります。
トラブルも起きやすいので、色恋接客のままひとりのお客さんを長く引っ張り続けるのは至難の技。
ファン営業をするなら、お客さんに「もしかしたら付き合えるかも?」と行った思わせぶりな行動は最初からとりません。
お客さんにみせるのは、将来の夢に向かって日々頑張るひたむきな姿です。
男と女の関係を抜きにしても、応援してあげたいなとお客さんが思えば、「あなたが頑張って夢を叶える姿をみる」事が、お客さんにとっての見返りになります。
その為には、
- 遅刻、欠勤はしない
- お客さんとの約束は必ず守る
- 体型をキープする
といった、気を抜いてはいけないポイントをしっかりと守ることが大事。
お客さんを幻滅させない事が、ファン営業をする上での鉄則です。
いつまでも謙虚な姿勢を忘れない
キャバ嬢を長く続けていると、一つのお店での在籍期間が長くなるものです。
キャバ歴が長くなり先輩になってくると、時に新人の女の子の行動が気になってしまう事も増えてきますよね。
だからといって、お客さんの目の前でその行動を注意するのはよくありません。
ファン営業をするのに欠かせないのは、周りのサポートです。
人前で注意された新人が、指摘を素直に聞き入れる人ばかりとは限りません。
「プライドが傷つけられた!」と感じた結果、おもわぬしっぺ返しを食らう事だってあります。
人の行動に注意したいと感じた時は、一呼吸おいて自分自身の行動を振り返るようにしましょう。
その上で、「どうしても伝えた方が彼女の為になる」と感じた時は、仕事が終わった後でこっそりいうのがベターです。
礼には礼を持って尽くす
何事も貰いっ放しになるのはよくありません。
お客さんが誕生日におろしてくれたシャンパンタワーや、締め日を意識して来店を早めてくれたりといった、「応援したい」という気持ちから来る行動を、受け止めるばかりで一向に返さないままなのは応援している気持ちを軽んじている事になります。
今日は疲れていて眠いなと感じていても、アフターに付き合って飲み直したり、少し長めの同伴時間を撮ったりといったお返しをたまにすることで喜んでもらえます。
毎回そうする事が当然にならないように多少のさじ加減は大事ですが、礼には礼を持って尽くす気持ちを常に持つ事で、「いつもあげてばかり」だとお客さんが感じにくくなります。
まとめ
お客さんによって、どの営業方法を使うのがいいのかは変わってきます。
なんだかんだで、色恋を求めているお客さんには色恋を提供するのが一番ですし、あまりお金のないお客さんにファン営業をふっかけても、効き目は薄いです。
自分のファンを増やす方法は以下の3つのポイントが大事です。
- いつも仕事を頑張っている姿を見せる
- お客さんとたくさん話して、自分の夢や考え方に共感させる
- お金を使うことで一緒に夢を叶えていると思わせる
ちょっと難しいかもしれませんが、キャバ嬢として成功したいという気持ちがちゃんとあれば、かならず「応援したい」と言ってくれるお客さんは現れます。
小さな夢からコツコツと挑戦していきましょう。