こんにちは、元キャバクラ店長のマツケンです。
キャバ嬢は日々ノルマ達成の為に、“同伴”と“指名”と“売り上げ”を気にしながら仕事をしています。
そのために色々な営業方法を駆使して接客していますが、中でも色恋営業には即効性があるので誰もが一度は試した事があるのではないでしょうか?
色恋営業が得意だというキャバ嬢がいる一方で、慣れない色恋営業を使ったせいでお客さんが暴走してしまった…というキャバ嬢もいると思います。
僕が店長をしていた時に、一時期在籍していたナンバーワンキャバ嬢は色恋営業がめちゃくちゃ得意な子でした。
色恋営業が上手なキャバ嬢は、お客さんに勘違いをさせてお金を使わせるだけで終わらずに、お客さんの暴走もちゃんとコントロールしています。
今回は、キャバ嬢の色恋営業にハマったお客さんを暴走させない為にして欲しい3つのポイントを紹介します。
色恋営業にハマるお客さんの心理とは
色恋営業はお客さんと疑似恋愛をする営業方法です。
あの手この手でお客さんに思わせぶりな態度をとって勘違いさせ、その好意をお金に変えます。
- 「好きだよ」「愛してる」「会いたい」と言った言葉を多用する
- メールやラインでハートマークを多用する
- プライベートでも会う事がある
- ハグしたり、自分からお客さんの体を触ったりする
- キスをする
- 下の名前で呼んだりする
- 甘えたりおねだりをする
- じっとみつめて笑顔になる
これらの行動は色恋営業では特によく使われるテクニック。
「好き」だとはっきり言わずに思わせぶりに接されると、もしかしてキャバ嬢から惚れられてるのか?と感じ、
と、下心とともにキャバ嬢に興味を持ちはじめます。
そして、お店に通っているうちにほかにもそのキャバ嬢を狙っているお客さんがいると気づけば、「自分だけのものにしたい」という独占欲が湧き、お金をたくさん使うようになります。
男はお金がかからない女とお金がかかる女なら、後者の女により手に入れるべき価値を感じる人が多いです。
競争欲と独占欲が煽られるから、色恋営業にハマってしまうんです。
色恋営業にハマったお客さんを暴走させない為にしてほしい3つのポイント
色恋営業にハマったお客さんを暴走させない為に3つのポイントがあります。
順番に説明します。
①「元カノで忘れられない人っている?」と訊いてみる
昔の恋人に対する反応で、攻撃的な性格かどうか調べられます。
と話し始めるお客さんは、色恋営業をすると逆恨みしやすいです。
と言い出すお客さんは、基本的にあっさりしてるか浮気性なので一人のキャバ嬢に依存しません。
色恋営業をしても、「仕事なんだろうけどいい気分だな」という風に受け止めてくれる人が多いです。
一度お店に来なくなっても指名が復活する事もあるので、安心して営業をかけられます。
こういう思考のお客さんは色恋営業で指名してくれるようになっても、しばらく通って手に入らなければ切れるので短期集中型です。
そうです、元カノとはキャバ嬢でも置き換えられる話。
と、自分の気持ちを消化できる人は色恋接客をしても暴走しにくいです。
②色恋営業から枕営業にシフトしない
色恋営業をしていて一番大変なのが、お客さんからの枕のお誘い。
「あなたの事が好きかも?」と思わせぶりな方法でお客さんをお店に来るように仕向けているので枕を断るのは結構骨が折れます。
- たくさんお金を使ってくれたから
- シャンパンをいれてくれたから
- もうお店に来ないって言われたから
とお客さんの押しに負けてセックスしてしまうと、もう二度とセックスをする前の関係には戻れません。
色恋営業で留めておけば「自分は客だ」という気持ちを律してくれていたお客さんも、セックスまでしてしまうと「セックスまでしたんだから俺は客じゃないな!」と暴走してしまう確率が高くなります。
色恋営業から枕営業にもつれ込みお客さんが暴走してから、「本当は好きじゃなかった」という話をしてもその時に素直に聞き入れてくれるとは限りません。
また、枕という行動で風紀を乱せばまともなお店ならクビにされます。
「次の日早いからアフターができない」と基本的にアフターには付き合わないようにしましょう。
そして、強引にホテルには誘ってこなそうだと判断したお客さんのみ、短時間アフターに付き合うようにすれば、断りきれずに枕してしまう事はありません。
③色恋営業が限界だと感じた時は一度答えを出す
色恋営業が限界だと感じる瞬間は必ずあります。
ごまかそうとしてもお客さんがそれを許してくれない時です。
お客さんから「◯◯ちゃんはどう考えてるの?」と言われた時に逃げたりお店を辞めたり出禁という対応でお客さんを切ろうとするのは暴走をより促しているだけです。
これ以上引っ張るのは無理だと感じた時は一度答えを出してあげましょう。
と、どう思っているのか・どうして付き合えないのかを口にしてあげるだけでも、お客さんは「なるほど」と気持ちを落ち着けられます。
それで一度お客さんが気まずくなってお店に来なくなったとしても、色恋だけじゃない関係を築けていれば「やっぱり◯◯ちゃんじゃないと」と、もう一度お店に来てくれる可能性があります。
鮮度が下がって腐りそうな関係は一度切ってあげるのもお客さんを暴走させない為には大事です。
お客さんに何も言わずに切るのが良くない理由
色恋営業をやめる時にはお客さんに伝えた方が良いです。
色恋営業をしたお客さんがしつこくなったからといきなり拒絶したり、お店を変えたりしてお客さんを乱暴に切ろうとすると、
と、逃げようとしているキャバ嬢を追いかけて踏み込んだ行動に出てしまう人もいるからです。
- 自分を騙したキャバ嬢に仕返ししてやる
と攻撃的な思考になるお客さんもいますが、
- 彼女がどういう気持ちなのか確認したい
- 彼女が無事なのか連絡がほしい
- 俺の事を本当はどう思っているのか返事が欲しい
という気持ちで暴走するお客さんも多いです。
色恋営業をするなら途中で面倒になって逃げ出すのは辞めましょう。
まとめ
今回は、キャバ嬢の色恋営業にハマったお客さんを暴走させない為にして欲しい3つのポイントについて紹介しました。
色恋営業はメリットが多いですが、その一方でデメリットもあります。
色恋営業でお金を引っ張っておいて、いざお客さんが暴走にしたらなにもせずに逃げていては、いつまでたっても稼げるようにはなりません。
恋愛経験があまりないお客さんや依存傾向が強いお客さんなど、ちょっと接すれば色恋営業で地雷になりやすい人はいます。
そういうお客さんには、“自分からお願いしない”事を意識して接客してみてくださいね。