こんにちは。元キャバクラ店長のマツケンです。
指名のお客さんとは、フリーでついたお客さんが二度目の来店で気に入ったキャバ嬢を決めて指名料を払って入店する事をいいますが、皆さんの記憶力は良い方ですか?
フリーでついたお客さんが、2回目お店に来てくれたのに顔を見てもどうしても思い出せない…なんて事は意外とよくあります。
と言うのも、キャバクラにくるおじさんって、サイゼリヤの間違い探しかってくらい似た顔をしてるんですよね。
- スーツ
- 太ってる
- メガネ
- ハゲ
この4項目の辺りのどれかは当てはまるので、
なんて記憶しようとしても、それだけで5人くらい当てはまったりするんです。
もう正直言ってお手上げですよね。
一週間後なら忘れてなくても、2ヶ月後の来店なら名前を忘れてしまうのも無理はないと僕は思いますが、それでもナンバーに入るキャバ嬢は、感動するくらいお客さんの名前をよく覚えています。
「なんでそんなに覚えられるんですか?」と訊いてみた事があるのですが、「忘れてしまっている事もあるよ」と言っていました。
今回は、お客さんの名前をど忘れしてしまった時の対処法をテーマに記事を書こうと思います。
そもそも、なぜ忘れてしまうのか
そもそもなぜ名前を忘れてしまうのかと言うと、初回のフリーの接客時にお客さんの名前をたくさん呼んでいなかったからなんですね。
人は自分にとって興味のない事は覚えられないものです。
名前を忘れているのに指名で返って来ているという事は、その時の接客のなにかがお客さんにとって響いたという事になります。
出身地の話や仕事の話、趣味の話などは覚えているのに、名前だけが出てこないのは、初回の席でお客さんから名刺をもらった後、相手の名前と顔をセットで覚えるくらい呼びかけていないって事なんです。
相貌失認というような病気も世の中にありますが、それでも相手を忘れない努力を怠らなければ今よりも忘れにくくなる筈です。
例えば、初対面のタイミングでLINEアカウントを訊いておくという行動はとても重要です。
ちゃんとLINEを交換していれば、
と、来店前に言ってもらえる可能性があがるからです。
キャバ嬢をしていて指名客が増えない悩みを抱えるキャバ嬢のほとんどが、名刺を渡すという接客と相手の名前を呼ぶという接客をサボっています。
LINE交換を断るかどうかはお客さんに与えられている権利です。
お客さんからLINEを訊かれて答えるのではなく、自分からLINEを訊くように心がけましょう。
なんの連絡先を教えてくれないお客さんが指名で返ってくる可能性は相当低いです。
お客さんとLINEを交換した後は、速やかにプロフィールの表示名を変更しましょう。
LINEの表示名の変更方法は以下の手順です。
LINEの表示名を変更する手順
- LINEのアプリをタップし、友だちのカテゴリを選択する
- 表示名を変更したいお客さんのプロフィール画面を開く
- 表示名の鉛筆アイコンをタップする
- 名前を入力する
- 保存をタップする
この手順を踏む事で、誰でも簡単にLINEの表示名を変更する事が可能です。
例えば、佐藤という表示名の人なら、
初めて来店した年、日にち、名前、年、職業などをいれるんです。

表示名は最大20文字まで入力可能です。
色恋、オラ営など、前に接客した時の営業なども記しておけば、
と言われるリスクも下げられます。
プロフィールの表示名は、変更しても相手にはバレないので安心です。
LINEのアカウントがないお客さんの場合
LINEのアカウントがないお客さん、LINEのアカウントを教えてくれないお客さんはたくさんいます。
その場合は、初対面の時に何度も相手の名前を呼ぶ事を意識しましょう。
人間の記憶には二つの種類があります。
それは短期記憶と長期記憶と呼ばれています。
テスト直前の付け焼き刃の勉強はまさに短期記憶の象徴です。
短期記憶の容量は少なく、毎日5、6テーブルとフリーやヘルプに着く内に、覚えたはずのお客さんの名前や会話などを忘れてしまうのはそれが短期記憶だからです。
相当記憶力が良いキャバ嬢でなければ、お客さんの名前を忘れてしまうのは仕方ないことだと言えます。
お客さんの名前を長期記憶にする効果的な方法は次の4つの方法です。
- 覚えているうちに口にする
- 思い出しながら繰り返す
- 話しながら何度も繰り返す
- イメージを追加しながら繰り返す
1は、名刺を交換した時にまず口にしてみるといいでしょう。
というふうに、ちゃんと口にしましょう。
次に、2と3の合わせ技になりますが、接客中はお客さんの名前を忘れる前に何度も名前を発音しましょう。
言えば言うほど効果があります。
と、フリーの席の10分間で繰り返し口にした後は、顧客帳にお客さんの名前とそこにイメージを追加して書き込みましょう。
例えば、村上という名前のお客さんの場合、
といった感じでイメージをこじつけるんです。
こういうやり方は、昔年号の覚え方や英単語を覚える時にやったと思いますが、かなり効果的な方法です。
外見の特徴と名前が記憶に残りやすくなるのでおススメです。
それでも名前を忘れてしまった時の対処法
そうやって努力をしていても、例えば半年前のフリー客が指名で返ってきたとしたらそれを覚えていられる人の方が少ないはずです。
そこで、ど忘れしていた時の対処法を紹介したいと思います。
①小さい頃のあだ名や、普段周りにどう呼ばれているかを確かめる
と、小さい頃のあだ名や現在の愛称を聞いて、
と、あだ名を聞き出すことで、ナチュラルに呼び方を変えるテクニックがあります。
既に愛称で呼んでいた場合は、名前を忘れていることがバレますが、来店2回目ならその場合は限りなく低いはずなので、バレずにもう一度呼び名を決める事ができます。
②スマホが壊れた事にして、もう一度LINEや連絡先を訊き直す
と、スマホが壊れた事にしてLINEを訊き直すのも、自然に名前を聞き出す方法です。スマホの名前を見た後は、本名っぽければそのまま相手を呼び、本名でなさそうなら
珍しい苗字のお客さんの場合は不自然なのでバレる可能性がありますが、だいたいはそうでもないですし、身バレの危険性を避けて偽名を名乗っているお客さんがほとんどです。
また、全国で一世帯しかない名前でもない限りは、100パーセントの嘘にはなりません。
連絡先を控えていないミスよりも、名前を忘れているミスの方が大きいのでこの方法を使うのも手だと思います。
③「最近どうですか?」と振って、相手に自分の情報を話してもらって思い出す
バーに飲みに行ったりすると、マスターから言われる言葉の一つに「最近どうですか?」という言葉があります。
こう言う風に振られると、
と、お客さんの方から自分の情報を話してくれることがあります。
その話を掘り下げながら、相手の名前を思い出す方法も使えます。
「最近どうって、言われても…」と返される可能性もあるので、
「最近元気にしてましたか?」
「最近は飲みにいったりしてたんですか?」
とかも使えます。
腰痛が辛い人、ほかのお店で色恋営業に引っかかっていた人、転職するかどうか悩んでいた人、嫌いな上司がいる人など、なにかしらの盛り上がった話をしていたはずなので、相手がそういう事情を口にすれば名前も芋づる式に思い出せます。
④店長に挨拶に来てもらい、名刺を交換してもらう
どうしても思い出せない場合は、ボーイやヘルプ嬢に確認するのもありです。
もしかすると、誰かが覚えている可能性があります。
どうしても誰も思い出せない場合は、店長に出てきてもらって名刺を交換してもらうのも手です。
店長から名刺を渡されると、自分が太客なように思えて良い気分になるお客さんが多いらしいです。
⑤高級なスーツの場合は、胸元を確認しよう
社長や羽振りの良さそうなお客さんの場合、良いスーツを着ています。
良いスーツは、胸元に苗字やイニシャルの刺繍が入っている事があります。
それを手掛かりに名前を思い出す事ができます。
夏場などエアコンをきかせていても、ちょっと暑いと感じる時に「上着をお預かりしましょうか?」と、さりげなくあずかって確認するといいです。
良いスーツの見分け方のポイントは
- 肩パットが浮かず体にフィットしている
- サイズがその人の体にあっている
- 襟がくたびれていない
- 中のシャツのボタンが貝を使っている
という部分があげられます。
あとは海外のブランドスーツよりも日本製のスーツの方が、そして年配のお客さんの方が胸元に名前の刺繍が入っている確率は高いです。
刺繍入りのスーツはダサいと考えている人も最近は多く、ブランドスーツを着こなしている若社長の場合、刺繍をいれずにそのまま着る事がステータスだと考えていたりするからです。
とはいえ、これも確認する方法の一つにはなりますね。
絶対に忘れたとは言ってはいけない
どんなに名前が思い出せなくても、してはいけない事があります。
それは、「顔を忘れた」という事です。
正直、顔に特徴のない人であれば、顔すら覚えていない事もあると思います。
だからと言って、指名で来てくれているのに顔を忘れたというのはかなり失礼な行為になります。
顔を忘れていることは、名前だけでなくその時に話したことも全て忘れているという事になります。
「俺の名前忘れたでしょ?」と、聞いてくるお客さんの場合、自分のお店になかなか行けなかった事を気にしていたりします。
相手に気づかれた時は白を切り通せない事も多いと思いますが、それでもその時に「顔は覚えてます」とアピールするのは非常に大事です。
と、顔は覚えていると言い張る事で、優しいお客さんなら笑ってもう一度教えてくれるかもしれません。
まとめ
人の名前や顔を覚えられないキャバ嬢もいると思います。
なるべく記憶力が良い方がキャバ嬢に向いているとは思いますが、記憶力が悪いからといって、キャバ嬢ができない訳ではありません。
自分の弱点を知り対策をすることで、なんとかなる場合も多いんです。
人間の記憶力には限界があります。
10年前のお客さんの顔を覚えているママなどをテレビで見かけることもありますが、それは相当すごいことなので最初からそのレベルを自分に求めなくても大丈夫です。
- 名刺交換を徹底する
- 連絡先の交換を忘れない
- 接客中にお客さんの顔を見ながら名前を呼びまくる
この3つを意識してお客さんの名前を忘れないように頑張ってみてください。