こんにちは、元キャバクラ店長のマツケンです。
「お店を辞めたい!」と思い立った時、お店と揉めずに円満に辞められるかどうかって気がかりですよね。
一度はお世話になったお店だからこそ、揉めたくないのは良く分かります。
とはいえ、キャバ嬢はキャリアが長くなるにつれて、より良い条件を提示してくれるお店へ移籍しながらステップアップしていくもの。
時給2500円でゆるく働き続けるより、時給5000円で働けるチャンスがあるなら移籍した方が良いです。
しかし、辞め方が悪いと思わぬトラブルに発展するので要注意。
今回は、今のお店を辞めたい!キャバ嬢が揉めず円満にお店を辞める方法を紹介します。
辞めたい時に生じやすい3つのトラブル

そもそも、キャバ嬢を始める時は辞め方なんて考えない人がほとんどです。
と、お店へ口にした時に起きる3つのトラブルを説明します。
①引き留められて辞めさせて貰えない
これは非常に良くあるトラブルです。
- レギュラーで出勤している
- ナンバーに入っている
- 誕生祭やクリスマスなど繁忙期を控えている
この3つの要素が当てはまる場合、今すぐ辞められるとお店の売上を左右するので
と伝えても、
「女の子が今本当にいないから辞めないで」
「出勤時間、1時間遅くても大丈夫にするから」
「時給をあげたら今まで通り働いてくれるよね?」
「週3で良いから働きにおいでよ」
「1月いっぱい働いてから辞めてよ」
と、お店を辞めなくて済むようにあの手この手で説得してきます。
「辞めようかな〜?どうしようかな…」と気持ちに迷いがあると、中々辞めれずにズルズルと続けてしまうので要注意です。
②辞める月の給料が未払い
キャバ嬢の中には辞めたいとお店に言い出せずに、飛んで辞めてしまう女の子もいます。
“飛ぶ”というのは業界用語の一つで、お店との連絡手段を全て断って出勤するのを辞めるやり方です。
この方法は本当に最後の手段にした方が良いです。
なぜなら、お店を飛んで辞めてしまうと手渡しで給料を渡すお店の場合、お店へお給料を取りに行くのはかなり気まずいからです。
その気まずさを逆手に給料支払いを踏み倒そうとするお店も出てきます。
給料関係でごたつきたくないなら、ちゃんとけじめをつけて辞めましょう。
どんなに連絡しても辞める月の給料を払ってくれないお店には、内容証明をお店に郵便で送ってください。
内容証明も無視された場合は、労働基準監督署へ向かいましょう。
労働の対価を貰うのは当然です。
金銭面でのトラブルが起きた時は、水商売OKな弁護士事務所に相談してください。
③黒服からの扱いが変わる
「辞めたい」と伝えたら黒服からの扱いが変わってしまうのもあるあるです。
- フリーのお客さんを回してくれなくなる
- ヘルプにつくように指示される
- 口説いてくる
- あたりがキツくなる
なぜこんな態度をとるかというと、きつくあたって罪悪感を抱かせたり、色管理に持ち込んで辞める決心を鈍らせようと考えているから。
このトラブルはお昼のお仕事でも良くあります。
今まで黒服と良好な関係であればあるほど、辞める決心が鈍ってしまいそうになりますが、辞めるまでの我慢だと割り切りましょう。
最後まで黒服と良好な関係を築いて辞めたいなら、
- 繁忙期後に辞める
- ラストイベントを開いてお店を最後まで立てる
この2つを意識すると、最後まで良好な関係のまま辞められます。
もし、脅迫まがいな嫌がらせをし続けられた時は、警察や弁護士に相談して対処しましょう。
キャバ嬢が揉めず円満にお店を辞める方法

キャバ嬢が今のお店と揉めずに円満にお店を辞める方法はあるのでしょうか?
順番に5つ説明します。
①辞める日は余裕を持って店長かオーナーに伝える
こういう急な辞め方をナンバーに入っている女の子にされてしまうと、お店にとっては非常に迷惑です。
揉めないものも揉めてしまうのでちゃんと筋を通して辞めたいなら、辞める一ヶ月前には「辞めたい」と店長やオーナーに伝えましょう。
普段仲良くしている担当黒服がいるかもしれませんが、お店を辞める話をする時はなるべくトップに近い人へ伝えるのがマナーです。
②これ以上引き留められないとお店が納得する理由を言う
こういった話し方は、辞める結論がまだ出来ておらず、辞めるかどうか相談しているように取られてしまいます。
その結果、激しい引き留め行為に遭ってしまいます。
スムーズに辞めたいなら、「引き留める隙」をお店側に与えてはいけません。
辞める理由はネガティブな内容より、ポジティブな内容の方が良いです。
特に、
- 結婚する
- 就職する
- 専門学校に通う
- 新しい仕事を始める
- 引越しする
この5つは「引き留めてもしょうがない」とお店側が納得してくれます。
他のお店へ移籍しようと考えている場合は、そのお店が明かに格上の場合は素直に打ち明けて応援してもらうのも手ですが、現状の人間関係に悩んで同条件の他店へ移籍しようとしているなら言わない方が無難です。
③お店の女の子に辞めたい気持ちを相談しない
キャバ嬢は、金銭感覚が昼職の女の子とずれるので必然的にお店の女の子と仲良くなります。
仕事の悩みから、お客さんの愚痴までなんでも話せるのでついつい
と、相談してしまいしがちです。
しかし、その女の子がもしおしゃべりだった場合、
と、他のお客さんや女の子に話されてしまい、その話が噂になれば巡り巡って黒服や店長にまで伝わってしまいます。
本人以外からそういう噂が伝わると「近い内に辞める子だから」と、フリーの卓に回して貰えなくなったり、出勤調整をかけられたりと不本意な干されの原因になりかねません。
お店を辞めたいという相談は、なるべくキャバ嬢とは無関係のお友達か、今のお店に入る時に間に入ってくれたスカウトに打ち明けるようにして、同業者にははっきり気持ちが決まるまで話すのはNGです。
④辞めるまでお客さんにお店を移る話はしない
お店を辞めるとお客さんに伝える時、お客さんが気になるのはキャバ嬢自体を卒業するのか、他のお店に移籍するのかどうか。
と、お客さんから聞かれる機会も増えますが、店内で移籍先のお店の話をするのはマナー違反です。
ラストイベントをする場合は
と、売上にも響いてしまいます。
水商売から足を洗う時は
と口にして、移籍を考えている場合は
と、あくまで次に働くお店の名前は暈して話すようにしましょう。
⑤ラストイベントを開いて円満に辞める
お店で最後の出勤日に、お店にお金を落としてもらう為のラストイベントを開くのは大変なプレッシャーですよね。
しかし、ラストイベントを行えるのはある意味幸せでもあります。
指名のお客さんに直接お礼を言って、お店から花束をもらって周りにお礼を言って辞められるキャバ嬢は、辞めた後も今までのお店と良好な関係を築けるでしょう。
広いようで狭い夜の業界でこれからも働きたいなら、これが一周回って一番円満な方法ではないでしょうか。
どうしても辞めたい時は退職代行を使う手もある
何度辞めたいと店長に話しても、うやむやにされて辞めさせてもらえない時もあります。
円満に辞めるのが難しい時は、分かり合うのは無理だとキリの良い所で諦めてください。
水商売に詳しい退職代行サービスを利用すれば、多少費用はかかりますが親バレの心配なくお店を辞められます。
人間関係で揉めていて、もう黒服と話すのすら辛い…なんて時に退職代行を使いましょう。
まとめ
今のお店を辞めたいのに、しっかり辞められずに惰性で続けてしまうのは時間の無駄です。
ズルズルとお店に言われるがまま在籍を置き続けても、年齢を重ねてお店のカラーと合わなくなり売上が下がったら、ある日急にクビにされます。
夜の業界はシビアな側面もあり、女の子がキャバ嬢でいられる時間は限られています。
お店に伝える時は相談ではなく、辞める結論を伝える姿勢が大事。
今のお店を円満に辞めたいなら今回の記事を参考にしてみてくださいね。