こんにちは。姫リクライターのすみれです。
キャバクラ未経験者の方は、どんなドレスを着ればいいか悩みますよね。
店に慣れ、伸び悩んできた頃にも
「新しいドレスを買って、何か変えたい・・。」
とキャストさんが迷走する事もよくあります。
そしていつかベテランキャストになり、ナンバー入りでもすれば、
「衣装でも、周りに差をつけたい!」
さらに力を入れることになるでしょう。
今回は、キャバクラドレス選びの心得「初級編」「中級編」、さらに上を目指す方への「上級編」のそれぞれの段階で取り上げてみたいと思います。
キャバクラのドレス選び「初級編」

お店のレンタルドレスは、何かとイマイチなことが多いです。
滅多に洗っていないので、タバコや汗などの嫌な臭いが付いていたりもします。
着古してもありますし、何より残念なことは、個性を出せないことです。誰もが着ることの出来るレンタルドレス、前に誰かが着ていたなと気付く人もいます。
安くてもいいので、自前のドレスを用意しよう!
初めての皆さんが、きっと思うことは
「お金がかかる・・」
確かに痛い出費です。
しかし、ドレスは夜の戦闘服です!貴女の武器になり、貴女を守ってくれます。
指名を取るには、第一印象が大事!自分のドレスを準備しましょう。
働き始めでは、高額なドレスは買えませんよね。それで良いのです。
それに見合う接客が出来ていなければ、かえって衣装負けしてしまい悪印象です。

明るい色を選ぶ
フロアは照明が暗めです。その中で映えるには、まず明るい色を選ぶべきです。
よく無難だから、痩せてみえるからと、黒を着る人がいますが、なるべく黒は避けた方が良いです。
一流のクラブでは、一日の営業で黒を着るのは一人までと決まっていることが多く、ましてや新人には着せてもらえません。黒の衣装を禁止にしているキャバクラもあります。

男受けするデザインを選ぶ
男性に指名をしてもらうのです。男性目線でドレスを選びましょう。
また色の話になりますが、男性が好む色は、白・ピンク・ブルーなどの淡い清純系カラーです。
そして、男性は柄物を好みません。
オバサンぽい印象を受けるらしく、例えば花柄は、好まれるのは淡い色合いのものくらい。アニマル柄なんて、もってのほか!ボーダー柄にはセクシャリティがありません。
(余談ですが、これは男性が好む下着の法則と同じです・・。)
好みの女性を指名するのです。男性の理想像に寄せていくことは重要です。
自分の体形を生かすドレスを選ぶ
自分の体形で、自信がある部分を引き立てましょう。
胸に自信があるなら、谷間が綺麗に出るドレス。ウェストが細ければ、それを隠すようなヘプラムではなく、ウェストがチラッと見えるセットアップタイプのドレスや、ウェスト部分が開いているタイプのドレス。
スタイルに自信があるならば、タイトラインのドレスやジャージー素材のドレスなど、体にフィットするタイプで、惜しみなく強調しましょう。
小柄な人はヘプラムが似合いますし、裾がフレアやAラインのドレス、スカート部分がシフォンでフワフワした可愛らしいドレスも似合います。
長身の人は、タイトラインや膝丈のドレス、禁止でなければロング丈が格好良くキマリます。
自信の無い部分もドレスで補います
腕が気になるなら、フレアスリーブを。
足が気になるならば少し長めの丈を。肩幅の広さが気になるなら、フレンチスリーブよりオフショルダーを。
胸が小さいのが気になるならば、アメリカンスリーブなど首元がつまったタイプや、胸元に大きなリボンなどがあり、ボリュームが出るようなタイプを。
レース生地は、ボディラインをぼかしてくれるので、痩せすぎが気になる人も、ぽっこり出たお腹が気になる人にも着こなしやすいと思います。
男性は流行りよりコンサバ(保守的)を好む
そして、ドレスの細かいデザインより、その下にある体形をチェックしています。
初々しい好印象を与える為、最初はシンプルに。そして、男性の想像力を掻き立てる為、スタイルが良く見えるようなドレスを選び、魅力的な自分を演出しましょう!
キャバ嬢のドレス選び「中級編」

店に慣れた頃になると、最初に買った手頃なドレスが古びてきたり、飽きてきたりします。
モチベーションを上げる為にも、ある程度経ったら、ドレスは新調するべきです。それに、せっかく貫禄が出てきたのに、いつまでも初々しいドレスではアンバランスです。
自分の持っている魅力を引き立てるドレスを着る、人とは違うドレスを着る、そして今度は、ドレス選びを接客テクニックの一つとして活用してみましょう。
自分のキャラ設定に合ったドレスを着る
店の仕事に慣れ、キャストとしてのキャラクターが定まり、自分は何が売りなのかが、つかめてきます。それに合わせたドレスで自分のキャラをアピールしましょう。
セクシー系が売りなら、ボディラインを強調するドレスを。妹系キャラならば、可愛いらしいドレス。大人上品系なら、露出控えめシンプル系ワンピース。トーク重視の面白キャラで売っているならば、思い切って柄物などで個性を出しても話のネタになるでしょう。
テクニックが付いてきた分、見た目とキャラどちらをも引き立てる、自分らしいドレスを楽しんで下さい。分かりやすい自己主張は、相手にとっては、とっつきやすく、受け入れてもらいやすいのです。
場の雰囲気に合わせてドレスを選ぶ
その日の店の雰囲気に合ったドレスを選ぶことです。
例えば、週末や給料日後で、お客様が多く店がにぎわい、テンション高めの営業を心がける日には、目立つように派手系のドレスや肌を出すドレスを着て、ノリが良い感じをアピールし、店内指名を狙いましょう。
まったりとした平日営業の日は、あえてお仕事帰りのお客様に合わせた上品シンプル系ワンピースなどを着て、ゆるりとした接客で心地良さをアピールし、店内指名を狙います。
ドレスを使って、その日のお客様の波長に合わせ、楽しんで頂くことも、良い接客に繋がります。上手にモードを切り替え、場に合った自分を演出しましょう。
他のキャストとドレスが被らないようにする
女性という生き物は、実に周りの女性をよく見ています。
服装、髪型、体形、持ち物、ネイル.・・。そして、自分と周りを比べ、様子を見ながら周りに合わせがちです。
良いなと思っている女性の影響を受けて真似もします。すると、自然に店の中での流行りが出来て、気づけば皆、似たようなドレスを着ていたりします。
そうなると、よほど容姿に大差が付いていなければ、大多数に埋もれてインパクトを残せなくなりますよね。人とは違うことをしてみましょう!
皆が白いドレスを着ていたら、鮮やかなカラーのドレスを着る。
皆が派手可愛いキャバドレス系を着るなら、ちょっと大人っぽいワンピース系などを着る。
皆が近頃ドレスの買い替えをせず、マンネリな空気になっていたら、いち早く自分が、流行最先端の新しいドレスを買って着るなど、とにかく目立つよう周りを見て作戦を考え、ライバル達に差をつけましょう!
お客様の気に入っているドレスを着る
指名のお客様が定着してきたら、的を絞りドレス選びを接客に使ってみましょう。
日頃の接客で、お客様から「そのドレス良いね!」と褒められることがあれば、それを覚えておきましょう。
次に来て頂く日に、そのドレスを着て準備をし、席に付いたら「この前、○○さんに褒めてもらって嬉しかったから・・今日これ着たの♡褒めてくれて、ありがとう!毎日これ着ようかなぁ♡」などと、可愛いく喜びを表現します。
男性は、好きな女性が自分の影響を受けていることを喜びます。そして、自分が言ったことを覚えてくれていたこと、自分が褒めたことが、女の子が喜ばせたということを嬉しく思うものなのです。
ドレス一つでも、接客演出の一つになります。自分好みのドレスを着るのも、気分が上がり良いのですが、お客様を喜ばせることも大事です。
見た目で魅せるだけでなく、気分をも良くして頂くことが、延長率を上げ、次回の指名にもつながります。自分の実力ステージに合わせ、ドレスを上手く活用していきましょう!
キャバ嬢のドレス選び「上級編」

ベテランキャストになる、ナンバー入りをする。立場が変われば、さらに周りに差を付けたドレスの着こなししたいですよね!
ドレスの数も欲しいですが、ドレスを含めた格の違いを出すには、質の良さをアピールすること、賢く着まわすことが大事です。
連続して同じドレスを着ない
そのお客様がお気に入りのドレスでもない限り、前回と同じドレスでお迎えするのは、ちょっと残念ですよね。魅せるサービスの一つとして、日々ドレスにも変化を付け、余裕を演出しましょう。
営業手帳にメモ
毎回ドレスを替えるのは勿論ですが、私は営業手帳に、その日着たドレスとドレスの色をメモしていました。
予約を頂いたなら、そのお客様の前回来店時のメモを見て、違うタイプのドレスや、違う色のドレスを着ていました。
このステージになると、お客様の数も増えていて、他の予約もあったり、来そうな気配のあるお客様もいたりで、一人のお客様だけに合わすわけにはいかないですが、もう顧客管理が出来ているはずです。
営業手帳などを見て、お客様の優先順位なども含め、総合的に判断しましょう。
曜日ごとにもドレスを変える
中級編との違いは、余裕をもって、個別と全体両方に向けてバランスを取ることです。
例えば、曜日別に見ても、同じドレスを着ていないかチェックします。
その曜日に、毎週同じドレスばかり着ていたら、せっかく毎回ドレスを変えていても、その曜日にしか来ないお客様は、同じドレス姿しか見ることが出来ません。
フリーのお客様も、他キャスト指名のお客様も、フロアにいる周りのキャストの姿をチェックしています。男性とは目移りしやすいものなのです。
どこかに、チャンスが隠れているかもしれません!評判が、指名1本に繋がることもあります!細かいことですが、席に付かずして使う営業テクニックです。
状態の良いドレスを着る
一枚一枚が高級なドレスになると、買い替えるのは、なかなか大変ですし、大事に扱っていた方が経済的です。
高級なキャバクラドレスは、ビジューやパールなどの飾りが沢山付いている分、引っかけて取れることも多いです。飾りの一つや二つ、取れていても目立たないかもしれません。でも、気付く人は気付きます。
ドレスの手入れをしっかりする
そもそも面倒だからと言って、服のボタンが取れたままの女性なんて、だらしないですよね。
同じく、脇が破れていたり、裾がほつれていたりするのも、せっかくの上質なドレスが台無しです!定期的にドレス全体をチェックして、きちんとメンテナンスをしましょう。
裁縫が苦手な人は、洋服直しのお店に頼めば、手頃な値段で上手に直してもらえます。
そして、ドレスに付いた汚れやシミや臭いなど問題外です!
マメにクリーニングに出しましょう。必要経費と割り切りましょう。
清潔感があり、身の回りのものに手入れが行き届いていることは、いい女の条件の一つです。
店の中で一番素敵なドレスを着る
私は新人の頃、当時ナンバーワンの先輩キャストが、ストレートのロングヘアをなびかせ、真っ白な肌に映える、美しいロイヤルブルーのベアトップのロングドレスを身にまとい、フロアを颯爽と歩くその優雅な姿に、いつも見惚れていました。
ある日、私はお客様に言われました。
その言葉を頂いた私は、
「いつかナンバー入り出来るようになったら、店の中で誰よりも上質で素敵なドレスを着よう!」
と目標を立て、長年勤めた最後の年に、その目標を達成することが出来ました。
貴女には、憧れのキャストさんはいますか?
キャストとして理想の自分は、どんな姿をしていますか?
イメージを浮かべて、それにふさわしい人気・実力を手に入れ、いつか店で一番素敵なドレスを身にまとい、次は貴女自身が、誰かの憧れキャストになりましょう!
まとめ(余談)
- 自分の現段階に見合うドレスを着ること
- 自分の魅力を引き立ててくれるドレスを着ること
- お客様を喜ばせること
これはドレスだけでなく、全ての接客テクニックにも当てはまることです。
さて、ここまで偉そうに書いている私ですが、自分が新人時代に着ていたドレスは・・ダサイの極みでした!
レンタルドレスは着ませんでしたが、自らキャバクラに飛び込んだくせに、なかなか開き直ることが出来ず、中途半端な野暮ったいワンピースばかり着て、売れないキャバ嬢感丸出しでした・・。
原因はそれだけではありませんが、指名はなかなか取れず、冴えない日々を過ごしていました。
月の指名結果が0本!保障期間が終わり、早上がりの連続で、お給料は大変なことに!
明細を見たそのときの情けない気持ちは、今でも忘れられません。みんなは指名が取れるのに、どうして私は全然指名が取れないのだろう・・。散々落ち込んでから、ようやく決心をしました。
「周りのキャストさんを見て学び、自分に足りないことを調べていこう!キャバ嬢を研究しよう!」
それからキャバクラドレスの購入を始め、キャストさん達が着ているドレスをチェックし、イメージをつかみ、キャバクラドレスの通販サイトを片っ端から見て、赤字になっても、積極的にドレスを買いました。
自分に似合うドレスに出会うまでに、たくさんの失敗。
お金もたくさん使いました。でも、ささいなことだと思っていた衣装に力を入れることで、私のキャストとしての仕事の結果は、変化し続けました。
魅力的に魅せるのが仕事のキャバ嬢にとっては、とても大切なことだったのです。
結果的に、失敗した経験も自分を知ることに役立ち、成長につながる勉強になり、そして「ドレスに投資した分、頑張って働こう!」というモチベーションにもなりました。
私自身は、現役を引退しましたが、今でも本当にキャバクラの仕事が大好きです。
改めてキャバクラの仕事というものを振り返りながら、ブログを書かせて頂くことで、悩めるキャバ嬢の皆様を応援させて頂きたいと思います。
